VISTA MANAGEMENT (VIETNAM)

ベトナム(ホーチミン・ハノイ)、財務コンサルティング、M&Aアドバイザリー、内部統制、投資調査、ライセンス取得、進出支援

日本からベトナムへの送金について

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■ 日本からベトナムへの送金について、いろいろ試した結果、現在当方が実施しているものについて書きます。

■ 銀行送金:Wise(旧 Transfer Wise)一択です。

両替に利用される為替レートが実レートにほぼ同じで透明性、納得性が高い。その外数の手数料も良心的(100万円で8~9千円、つまり1%以下)。なおWiseは銀行ではなく、送金ニーズのMatching業者というような存在(詳細はWiseに聞いてください、最近ロンドンで上場したようです)。それでも自分の口座から日本のWiseの口座に送金すれば、ベトナムの自分の口座に送金してくれます。

一方、他のどんな銀行も基本的には実レートから乖離させた売り買いレートで両替させそこで一儲け、さらにその外数で手数料まで取るという仕組みです。100万円送金しても96万円しか着金しませんでした、ということが良くあります。これは個人だけでは無く、法人も同じです。Wise、お勧めです。

■ 現金引き出し:Cedyna Card一択です。

町中にある大抵のATMからクレジットカードでもキャッシュカードでもベトナムドンが引き出せます。当方、以前はイメージでクレカは返済までの期間の金利を取られる、キャッシュカードのほうがお得、と考えてました。ですがキャッシュカードは上記の銀行と同じで、実レートから乖離したレートでの両替となるうえ、ATM使用手数料なども取られます。

クレカは千差万別ですが、Cedyna Cardは両替レートがほぼ実レートで、かつ繰上返済が出来るため、手数料、金利がほとんど発生しません。ATMからベトナムドンを引き出した場合、3日後くらいにCedynaのホームページで繰上返済が可能になります(決済は当方の場合、MUFGからペイジー利用)。この3日分の金利は払う必要がありますが、3ヶ月ほど前に約1万円分のベトナムドンを引き出したときは32円でした。とってもお得なんです。もちろん、為替レートもチェックしましたが、ほぼ実レートに同じです。

■ 番外:ベトナムから日本への送金について

研究中です。日越銀行口座が同じ個人名でベトナム側からの送金資金の内容が説明のつくもの(給与やなにかを売ったものなど)なら送金出来ると聞いてますが、試したことはありません。それに両替レートの実レートからの乖離は甘受する必要がありそうです。

これからベトナムでマンションなどに投資をしよう、という日本人を見つけ、そのひとにベトナム国内でベトナムドンを送金し、代わりに日本国内で日本円を送金してもらう、これなら当事者間で決めたレートで決済できるのでお得かも、など妄想中(これは法律に触れると思いますのでダメでしょう)。

ベトナムのロックダウン実態

ベトナムホーチミン市は、8月23日午前0時から(一応)9月6日午前0時までロックダウンになりました。ロックダウン前にも既にベトナム政府は厳しいコロナ対策を行ってきましたが、23日以降、ホーチミン市はより厳しくなりました。

 

具体的にどの様に厳しくなったというと、ベトナム政府が全国各地から軍隊をホーチミン市とその他近隣地方に派遣したため、今、町中に兵士、警察と自衛士(町内の治安を警察と一緒に守る部隊)がたくさんいます。もちろん、最低限の生活に必要なサービスを提供している公的機関/民間に勤めている人は外出が認められます。例えば、スーパーのような食料手配業者とその関連する物流サービス、ガソリン、ガス、水道光熱、病院とドラックストアが挙げられます。しかし、多くの公的機関/民間は、職員/社員を職場に寝泊まらせる様に勧められていますので、外にいる人は殆ど兵士、警察と自衛士しかいません。

 

上記述べた公的機関/民間の職員/社員が仕事のために外出しても、町中にある兵士さん達が立っている検問を通れるためには、身分証明書、職場が発行した移動許可証と職員/社員証明証を提示しなければいけません。それに加え、移動できるのは家→職場往復のみ、その経路から関係なさそうな道を通って捕まった場合、移動許可証の不正利用に問われるかもしれません。

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全国各地から派遣された兵士さん達 - Tuoitreより

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兵士さんが立っている検問 - Tienphongより

ロックダウンの前だと、週に2回「お買い物券」が与えられ、指定された日に食材の買い出しができましたが、今ではそれもダメになりました。今では、「お買い物券」ではなく、「食材注文券」というものに替わりました。「食材注文券」というのは、注文したい食材とその数を記入し、その町内担当兵士がその注文券を集めに来ます。早ければその日に食材が届き、遅くとも翌日には食材がもらえます。支払いは現金、銀行振り込みとQRコード決済があります

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街の人に食料を運んできてくれている兵士さん達-QDND Mediaより

ベトナム語が分からない外国人はどうやって食材を買うの?」と気になる方もいらっしゃると思います。確かにベトナム語が分からないとちょっと不便になると思いますが、ご安心ください。なぜなら外国人が多く住んでいる所は、兵士さんじゃなくて、英語が話せるボランティアが代行に食材を買ってもらいます。



 

ベトナムでの建設・設計ライセンス(有資格者が必要)

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ベトナムでの建設・設計ライセンス取得には、最も低いランクでも有資格者の採用が必要です。

■2018年7月法令(議定;DECREE)、Article 57、61、65が根拠となります。以下、Article 65(一部抜粋)について下記参照。

■有資格者の「名義貸し」などが行われる実態もあるようですが、リスクが大きく、当方はお勧めしません。
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Article 65. Eligibility requirements to be satisfied by organizations responsible for construction execution
(建設実施に責任を負う組織が満たすべき適格性要件)

c) Rank III(「ランク3」(最も低いランク)の要件)
- The individual working as a site manager shall satisfy requirements applied to a Rank III or higher site manager relevant to his/her specialized field;
- The individual in charge of a specialized field shall obtain a bachelor’s degree or Level 5 of VQF Advanced Diploma relevant to his/her tasks;
- Technical workers shall obtain a qualification or certificate of completion of professional training program relevant to requirements of the eligibility certificate;
- The organization shall be capable of providing sufficient machinery and equipment meeting construction execution requirements that match its tasks.
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日本政府による海外居住者向けワクチン接種

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日本政府が海外に住む日本人向けのワクチン接種を行っている。

対象者は下記の通り。

①海外に住んでいて、その国でワクチン接種に懸念がある日本人

②日本国内に住民票がない人

※日本に住民票がある人は自治体による接種の対象となるため対象外

ベトナムでは、外国人もベトナム人同様にワクチン接種を受けられるが、

外国人は対象外となったり後回しになったりする国もある。

また、病院環境や衛生面等から接種は心配になる。

海外に住む日本人にとって非常にありがたい制度である。

 

接種場所は、成田空港と羽田空港

関空や名古屋など他の空港は不可。

接種するワクチンはファイザー製。

費用は無償。

 

ベトナムの場合、ワクチン2回接種後は、ベトナム入国の際の

隔離がホテル1週間+自主隔離1週間へ短縮されるが、2回目の

接種後からベトナム入国まで2週間の期間が必要なので要注意。

 

詳細は下記ウェブサイトご参照。

外務省 海外安全ホームページ|新型コロナウイルスに係る日本からの渡航者・日本人に対する各国・地域の入国制限措置及び入国に際しての条件・行動制限措置

ベトナム入国時の隔離期間推移

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■ 2020年3月

2週間ホテル隔離+2週間自宅隔離。

■ 2021年5月

3週間ホテル隔離+1週間自宅隔離、自宅隔離厳格化。

■ 2021年7月

2週間ホテル隔離+2週間自宅隔離。

■ 2021年8月

ワクチン2回接種後2週間経過、証明書がある場合、
1週間ホテル隔離+1週間自宅隔離。

ベトナムでのソフトウエア開発の法人税優遇

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表記、簡単にまとめたのでメモ。

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<条件>
1)資本金150億ドン(約7,500万円)以下の新規進出案件でソフトウエア開発ライセンスを取得すること。
2)業務がCircular No.16/2014/TT BTTTT (通達 16 号)に定める「ソフトウェア開発」に該当すること。具体的には下記A~Cの内、最低1つの工程を業務とすること。ただし税務当局が裁量で「ソフトウエア開発」と認めず(単純作業と判断)、優遇が得られない場合がある。
A. 作業分析、モジュール設計
B. プログラミング、コーディング
C. 検査、テスト
3)必要な取引証憑(基本契約書、業務完了報告書、検収書など)が揃っていること。

<税率>
売上計上開始年度から15年間優遇税率10%(通常税率20%)。そのうえで更に課税所得発生(初年度から課税所得ゼロ継続の場合は4年目)から4年間免税(0%)、その後9年間50%減税(5%)。

ホーチミン物価事情

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スーパーマーケットは社会隔離で時間指定制。でもみんなで行列。

当方、日本でもベトナムでもスーパーマーケットでの買い物が趣味。以下、当地(ホーチミン中心街のちょっと外れ)の物価事情を簡単に。

1)肉類:100グラム、それぞれ牛200円、豚150円、鳥50円くらい。こっちのひとは脂が多いバラ肉が好きなようで豚バラ肉などはやや高い。日本と比べると牛、豚は大差なし。鳥は安い。ただし、これらは全て骨付き肉。骨の重さを考えると鳥も大差ないのかも。なお肉は塊で売っていているので、細切れや薄切りは自分でやることに。ただコンビニに行けば骨なし薄切り肉が入手可能(米国産バラ肉は100グラム300円近く)。卵は日本と同じ、10連パックで150~200円程度。

2)魚介:ベトナムはエビの国。エビが安くておいしい。100グラム100~150円。ただしこれも頭、殻付なので、日本のスーパーで頭無し100グラム198円なら同レベルかも。あとは川魚がたくさん売っていて、特有の土臭さはあるものの脂がのっていておいしい。100グラム100円程度なのでお手頃。なお、海の魚は流通しているはずなんだけど、当方は買ったことがないので高いのか安いのかわからず。冷凍のイカは日本よりやや高いか(100グラム200円程度)。

3)酒類ビールは安い。350ミリ缶で40~100円。安いのはZoroc、LARUE。やや安いのは333、SAIGON LAGER。やや高いのはTIGER、SAIGON Special。高いのはSapporo、欧米系。味は、大量の氷と一緒に飲むのが当地流で当方も気に入っているので、よくわからない。ビール以外は日本で100円で売っている酎ハイ(なんとかストロング)がなんと300円。韓国産のカクテル?のようなものも300円。やはり輸入物は高い。

4)日用品:購入頻度が高くないのでなんとも言えない面もあるが、概して高い印象。皿を洗う、日本のママレモンのようなものが200円くらい。箱ティッシュが1箱80円。おそらく輸入品の、日本で100均で売っている雑多なものが200円。シャンプー、リンス類も日本の1.2~2倍くらいの値段との印象。

 

つまり、上記の物価はビール以外はさほど安くない、ということ。ローカルの賃金は日本の3分の1程度だとすると、生活は決して楽ではないかも(エンゲル係数高そう)。ただ、上記以外で驚くほど安いものもたくさんあります。その紹介はまたの機会に!